土井造園土木の

ブログBlog written by Doi Landscaping & Civil Engineering

代表 𡈽井 直紀

 そこで自分の職業で樹木を主材料とした「庭園」について考えてみました。庭園は、英語でガーデン、ドイツ語でガルデン、フランス語でジャルダン、イタリア語でジャルディーノと言います。英語のガーデンgardenはgun (ガード囲い防御の意味)とeden(エデン悦び愉しみの意味)の合成語だから、簡単に言えば安全で快適な場所と言えます。具体的に言えば旧約聖書に出てくる、エデンの園の樹木に実る果実、池の水、池の中の魚や鳥は、人間が生きるために必要な食べ物や飲み物の象徴だといえます。それに柵は、敵から身を守る設備、人間が安心して生活できる環境ということです。この環境をつぎの様に造り維持していきます。

一.人間が安心していけるような堀や垣根で空間を造る
二.囲まれた空間のなかに水を湛え花や樹木を植えていく
三.周囲の空間を借景として取り入れ孤立感をなくす
四.樹木は放置することなく手入れをしてコントロールする
五.十年百年と永い時間の風雪に曝され、樹木・石は然び(さび)、限られた人生しかない人に「永遠の時間」をあたえる

以上のことを基本とし設計・施工してきましたが、もちろん時代と共に使う材料や思考が変化してきました。
 飛鳥・奈良時代は池泉船遊式、平安時代は寝殿造り形式・浄土式、鎌倉・室町時代は造園のプロが登場してきました。禅の庭・露地の庭・書院の庭、江戸時代は大名の庭園(回遊式庭園)、借景の庭、明治・大正時代は洋風庭園・公園・流の庭、昭和時代は雑木の庭・重機造成の庭、平成時代は屋上緑化・壁面緑化などです。

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