光風湯圃べにや 代表

奥村隆司さま・智代さまTakashi Okumura Tomoyo Okumura kofuyuden BENIYA

「べにやの歴史」をつなぐこと。
𡈽井さんのおかげで叶ったと思ってます。

奥村隆司さま・智代さまメイン画像

先代の庭への思いをよみがえらせながら

再建するにあたり、庭園を作ることはもとより、うちの場合、まず火災の後の庭をどう管理するかということもとても重要なことでした。中には燃えてしまった木もありましたけども、残った木々は、可能な限り再建後も活かしたいと希望していました。ですから、松が焦げてしまったりとか、そういったところの管理も含めて、𡈽井さんと相談させていただきました。「この木は残そう」「この木はやっぱりここからずらして」「この木は、うちの方で預かって、元気になったら戻すから」というようなことを段取りも含めて相談していった感じですね。

エントランス前にある椎の木、樹齢250年なんですよ。これもなんとか残ってくれて。ただ、ここの設計にあたって場所を移動したかったんですね。そんなこと果たしてできるのか?って𡈽井さんに聞いたら「できますよ」って。本当に驚きましたね。ただ、動かせば必ず弱るから、3年かけて直していきましょうというようなことをご提案いただきまして、今ようやく2年目に入りまして、本当に順調に回復してきているので、やはり庭を作るということもそうですが、そこに至るまでのいろんな準備とか段取りも一緒に相談できたので、今もあると思っております。

3年間休館していたことで、思いのほか庭木が大きく育った部分だったりとか、形をずいぶん変えているところがあったんですけれども、そのようなところもいろいろと、先代のお庭への思いをよみがえらせながら、𡈽井さんとお話しして、できあがったんじゃないかなと本当に嬉しく思っています。

どうしても木は植えたばかりの時には、まだまだ自然というよりは作った感じが出てしまうと思うんです。
当時はそういったところも相談しまして、ただ、やはりできあがってみるとまだちょっと人工的なところがあったんですけれども、それが時を経つごとに、1年1年木が成長して、本当に徐々に自然に近づいてきました。
お客様からも、「前より全然庭が良くなったね」とおっしゃっていただけるので、やっぱり本当にこれから1年1年良くなっていくと思います。でもその際にちゃんと手をかけていかないと、本当に荒れた庭になってしまいます。
これからも𡈽井さんの力をお借りしてメンテナンスいただきながら、お客様に喜んでいただけるような庭に育てていきたいと思いますし、今現在そういった形でお喜びいただいているのは本当にありがたいなと思っております。

奥村隆司さま・智代さまサブ画像01

担当スタッフより

スタッフからのポイント画像
代表 𡈽井 直紀

べにやさんは、あわらでも有数の歴史と伝統がある旅館。
その歴史と伝統を未来に引き継いでいくというのが、このプロジェクトの大きなミッションでした。
焼け残った木々、庭石などをできるだけ活かしながら、新しい植栽との融合に注力しましたね。
庭にマッチしそうな木々や石を探すにあたり、奥村さんご夫婦にも何度もご一緒いただきました。
旅館のお庭は四季の移ろいも重要です。
これから数年、数十年と経つことで、べにやさんの象徴的な庭園に育つはずです。

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